イニシアティブプログラム
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財団開催イベント
情報掲載日:2019年9月18日
9月14日(土)、15日(日)に駒澤大学で開催されたファンドレイジング日本2019(FRJ2019)において、当財団助成により実施した「多様な人々の地域/社会参加を促進するための助成プログラム開発に向けた調査研究会」(代表:早瀬昇社会福祉法人 大阪ボランティア協会理事長)によるセッションを開催しました。セッションは、「ボランティア・市民参加を促すマネジメントの極意 『困りごと』と『あそび』がつなぐ、社会参加促進の仕組み」と題して研究会メンバーの早瀬昇氏、永田賢介氏(認定NPO法人アカツキ 代表理事/職員)、戸田千登美氏(公益財団法人長野県長寿社会開発センター 主任)、西川正氏(NPO法人ハンズオン埼玉 理事)の4名がリレー方式で報告しました。以下それぞれの報告内容のポイントと資料を共有いたします。
早瀬氏「ボランティア・市民参加を促すマネジメントの極意 『困りごと』と『あそび』がつなぐ、社会参加促進の仕組み」
・参加の受け皿としてのNPOの機能は近年低下しているのではないか。
・当事者と支援者が直接つながり、共感するコーディネートがNPOの役割のひとつ。
・課題の存在を示し、活動の方向性を定める「当事者」の存在が重要。
永田氏「参加を促進する組織になるための5つのステップ」
・(1)まずは、団体内部で話し合おう!、(2)次に、直接見て学ぼう!、(3)それから、言葉にしてみよう!、(4)やっぱり、仕組みをつくろう!、(5)最後に、振り返りこそ皆で!
・上記のためにもまずは、「立ち止まることから始めよう」
戸田氏「シニア世代の社会参加」
・特に男性シニアは何かしたいが何をしたら良いか分からない。
・シニアを求める側と何かしたいシニアをつなぐ「出会いの広場」を開催している。
・コーディネーターは、参加者をエンパワメントしてつぶやきを拾いつなげる触媒役である。
西川氏「楽しいと正しいについて考える」
・「楽しい」は、一緒に悩み・動き苦労すること。
・「何が正しいかについて、(上手に)揺れることができる組織」がどうかが活動の広がりを決めていく。
・人がつながり、動き出すのは、「安心を感じられる(気持ちの余裕=あそび)」、「自分なりに工夫ができる(参加の余地=あそび)」こと。
本研究会で実施したヒアリング調査等をとりまとめた冊子「hint」は、こちらのページに掲載しています。併せてご覧ください。