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2019年度「しらべる助成」、同「そだてる助成」成果報告会@オンライン開催

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財団開催イベント

情報掲載日:2022年11月2日

2022年8月3日(月)、2019年度「しらべる助成」、同「そだてる助成」の助成対象チーム(https://www.toyotafound.or.jp/community/2019/)による成果報告会をオンラインにて開催しました。

新型コロナウイルス感染症の影響により当初の助成期間を延長してプロジェクトを実施しているチームも複数あるため、今回の成果報告会では2022年7月末時点で助成期間が終了している各チームにご報告いただきました。

昨年度に開催した成果報告会と同様に、各チームには、プロジェクトにおける「対象地域の概況」「目的・目標、実施計画」「実施結果」「成果」「今後の展望」についてまとめた成果報告の資料を作成いただきました。また、各プロジェクトについての理解を少しでも高められるよう、各チームの資料は参加者全員に事前共有も行いました。

今回の成果報告団体/当日の参加者

2019年度「しらべる助成」

・D19-LR-0007 南足柄コミュニティガーデン創出プロジェクト/小栗さん、西片さん

・D19-LR-0054 北海道の学校図書館に関する地域包括調査プロジェクトチーム/荒井さん

・D19-LR-0055 アートを使った塩江町活性化プロジェクトチーム/村山さん



2019年度「そだてる助成」

・D19-L-0013 おとなりさん・ファミリーフレンド/楊さん

・D19-L-0042 ユニバーサル農園 風の森ファーム/長島さん、湖東さん

・D19-L-0161 みらいの学び 創発ラボ/小見さん、角野さん

・D19-L-0184 ダンチ大学プロジェクト/高橋さん、峯崎さん

・D19-L-0193 project HOME /中島さん、小野さん

ご参加の皆さん(選考委員、国内助成プログラム事務局5名含む)

報告会は、主催者(トヨタ財団)を代表して、開会にあたり会長の小平信因より、閉会にあたり理事長の羽田正よりそれぞれ挨拶を行い、前半パートでは「しらべる助成」の3チームが順番に発表(1団体10分)+質疑応答を行い最後に選考委員より総括コメントをいただきました。また、後半パートでは「そだてる助成」の5チームが連続で発表(1団体15分)を行った後に選考委員に進行役を務めていただいての合同質疑+ディスカッションを実施しました。 

昨年度に引き続きオンラインでの開催とはなりましたが、成果報告を行っていただいた上記8チームに加え、選考委員、今回の報告対象外の助成対象者、トヨタ財団の関係者(理事、スタッフ等)といった多様な方々にご参加をいただけたことで、各プロジェクトへのフィードバックのみならず、交流やネットワークづくりにもつながったと感じています。

最後に、簡単ではありますが今回の報告会を振り返っての簡単な総括として、選考委員からのコメントを通じて挙げられるポイントを一部ご紹介します。

各チームのプロジェクト内容、成果は、下記助成対象一覧よりご覧いただけます。
(各「企画題目」リンクより、各団体「助成対象詳細」ページへ)。
2019年度 国内助成プログラム

「しらべる助成」/選考委員会からのコメント

「何をやったのか?」を伝えたい気持ちはとても理解できるが、『何を調べ、何が分かったか(明らかになったのか)』が重要であり、その結果、情報をシェアすることが重要である。例えば、「白書」を通じた政策提言なども期待したい。

「アートを使った塩江町活性化プロジェクトチーム」の事例では、「歴史的資源を数量的に把握する」考えから、新型コロナウイルス感染症の影響により計画を再構築したことで却って本質に踏み込むことにつながり、濃密なヒアリングを通じて深掘りできたことで地域内のへ理解が加速できたのではと感じた。

「そだてる助成」/選考委員からのコメント

「困難な課題を取り上げる」
まだ社会課題として認知されていない課題を「課題」として可視化し、取り上げることで、地域住民がその事柄に気付き、巻き込むこともよく工夫していた。現社会構造的に、政治の無策、制度が無さすぎる現状、市民たちの無関心、行政任せになりがちな課題を「課題」として発掘し、チャレンジしていた。無理なことにもチャレンジし、その生の声のまま社会に伝えていくことは、社会への教え、メッセージになる重要性を占めている。


「守備範囲を狭くしない」
課題に対し、範囲を狭くすればパッケージにしやすいが、個々の課題は多様で複雑である。


「コーディネーターの重要性」
ただ単に人と人を繋ぐのではなく、より話をしっかり受け止め聴く、深く理解し、次のステップへ一緒に行く。行政は入れ替わりがあるが、コーディネーターは5~10年、その場に居て深い専門性を培い、成り立つ事業がほとんどである。現在、そういう存在(コーディネーター)の重要性の認識がまだ無く、端的に言えば、運営部分でその人権費の確保が難しいのが現状である。

コーディネーターの役割は、すぐに成果が出るものではないが、目に見えない大事なものを繋いでいる存在である。今後の社会での必要性があるその存在を、助成する財団、社会側がもっと認知し、そのことに関わった今回の皆さんは、もっと胸を張って提言して良い存在であり、して行くべきであるため、応援したい。


編集後記(事務局:佐藤夏子)

今回、ご参加いただいたチームの皆さんは、パンデミックが起きる前にプロジェクトを計画されており、この約3年間の影響により変更を余儀なくされながらも上手く対応し成果を上げてきておりました。

これまでと違った生活、社会の仕組みと違う中で生きていかねばならない状況の中、社会全体としての多様性そのものをプラスの価値と捉え、新しい社会を作ろうと動いておられ、どのように新しく繋がりを構築するかを模索がされておりきたかと思います。

プロジェクト内での繋がりは勿論ですが、自分たちの活動以外のプロジェクトを実施されている方々との繋がりも構築していくが更に重要であり、そういう意味では今回、また新たな繋がりがいくつか芽生えているように感じられ、とても嬉しい限りでした。

今後も参加者同士で共通課題、価値を共有する方々が、具体的にいろんな意見交換、情報交換する機会に私ども事務局も微力ながらお手伝いさせて頂く所存です。

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