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2020年度「そだてる助成」中間研修・報告会@オンライン開催

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情報掲載日:2021年12月20日

中間研修・報告会
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2021年11月8日(月)、11月13日(土)の2日間に分けて、2020年度「そだてる助成」の助成対象チームによる中間研修・報告会をオンラインにて開催しました。

国内助成プログラムでは、これまでにも中間段階ではシンプルな中間報告の場とはせず、研修的な要素を兼ねながらの場を設定してきています。今回も2019年度「そだてる助成」と同様に、それぞれの団体が持っている実践知や経験値を持ち寄りながら、同じ立場(同一年度の助成対象者)からのピアコンサルテーション的な視点を重視した「仮想理事会」を実施することとしました。

併せて、今回は2020年度「しらべる助成」の成果(経過)報告会と同時期の開催となったため、本研修・報告会にも2020年度助成の選考委員の方々にもご参加いただくことが叶い、適宜、質問やコメントをいただけました。

報告会の様子
D20-L-0098 「京北ファブビレッジ」実現プロジェクトチーム(松山さん)
(進行役:D20-L-0058みらいカレッジ(森山さん))

当日は、プロジェクト毎に「報告:10 分」+「仮想理事会:30 分」の計40 分を持ち時間とし、進行役についても各助成対象チームに持ち回りで務めていただきました。

報告では助成1年目の進捗結果や成果(主に事業のアウトプットとステークホルダー/地域社会の変化に関する手ごたえや兆し)と共に、他チームと議論したいポイント(現時点での課題など)を発表いただき、その後の仮想理事会では、「自分たちが取り組むなら~」の視点から想像を膨らませたアイディアも多数出され、具体性のあるディスカッションが行われました。

報告会の様子
D20-L-0035 かみいけぶくろ探求と対話と木賃文化ネットワーク(山本さん、田辺さん)
(進行役:D20-L-0108有福スタイル(小堺さん))

当初の想定以上の進捗や達成が出来ているプロジェクト、実施計画や目標の見直しが必要だと感じているプロジェクトなど現在地はさまざまでしたが、中間段階での研修・報告会という場のため、何れのプロジェクトにおいても助成期間の後半(2年目)に向けて気付きや学びを得たり、他の助成対象者との交流を深めたりする機会になったのではないかと感じています

11月8日(月)ご参加の皆さん
11月8日(月)ご参加の皆さん(選考委員、国内助成プログラム事務局3名含む)
11月13日(土)ご参加の皆さん
11月13日(土)ご参加の皆さん(選考委員、国内助成プログラム事務局3名含む)

*個人情報保護の観点及び参加者のご希望により一部写真を加工しております。


以下、当日のディスカッションでのやり取りや参加者のコメントから印象的だったものを一部ご紹介します。

程よく心地よい「ウジウジ」

・この2年間、新型コロナウィルス感染症の影響から、『活動制限に「ウジウジ」する気持ちが募ることもあったが、振り返りや内部でより内容を煮詰める期間に費やすきっかけにもなった。

→(上記の発言を受けて)この先、この「ウジウジ」がパッと花を咲かせる、種子、肥料になりうる。「程よいウジウジ」を保つことも必要では?

住民の目をキラキラにする

・活動対象の区に学校支援本部という組織があり、小学校は年間指導の計画立案段階から連携をしているが、中学校においては検討中である。行政との関係性については、組織編成の関係により、活動内容が末端まで周知されておらず、行き違いの事案が発生することもある。ただし、周辺住民の興味関心が高まると、日常生活の中にゆるやかな見守りや連携の目となり、啓蒙や抑止の効果にも繋がる。

・地域の支援対象者の興味関心を高めるには、活動内容に対する価値観の視点を、多様化することで、付加価値が上がり、視点が変わっていく。

「食」は地域を越境する

・特定の地域/分野のプロジェクトに限らず、「食」に関する切り口から新たな発想やキーワードなどが挙がっていました。

選考委員からのフィードバック

・ハード面での課題に視点が向きがちではあるが、活動がしやすい状況や環境を創出していくソフト面を強化し、ハード面を補う視点が端々に伺えた。

・「悩み」「知恵」「経験」の交流や意見交換は、お互いの支援につながっていくので、定期的に「場」をつくってはどうか?・政治政策ではなく、身の回りにある「大切にしたいもの」に着目し、活動している取り組みこそが、心を豊かにしていくものになるのではないかと改めて感じた。

【編集後記】(事務局:佐藤夏子)

今回の2020年度の各助成団体・プロジェクトとも、新型コロナウィルス感染症により大きな影響から当初計画に対して、大幅な計画の変更が必要となった団体・プロジェクトもあります。

今回の報告会で見えてきたことは、一見、同じカテゴリーに見えても、地域の特性により、鉄板の手法が使えない環境下でも、地域特性を個性と魅力と捉え、活動実績を一緒に上手く紡ぎ、織り・編み込み、より強靭な布のように、多様化したアプローチ方法が編み出され、様々な形状の課題を温かく包み込んでおりました。

私どもトヨタ財団側も、未曾有の事態を経験し、現場に訪問出来ない期間が長く続いておりましたが、秋からは少しずつ現場に入りつつ、オンラインとのハイブリット型で肌感覚を取り戻しています。

困難な中でも強靭さが増す皆さんに伴走支援ができるよう、事務局側もしなやかな強靭布になれるよう努めていく所存です。

来年も引き続き、よろしくお願い申し上げます。

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